広島県呉市郷原町
Road Map :R375の二級峡トンネル南口付近からは二級峡谷へ
二級峡トンネル北口付近からは二級ダムの遊歩道に行ける。
Route Map:二級滝の滝壺に行く道は無し。ダムからの遊歩道は崩壊
個所多し。
『日本の滝百選』 滝としては認められなくなった滝であるが、個人的には痛く感激した。
呉市の文化財のHPから
県の名勝「二級峡」は,広町と郷原町の境にあり,黒瀬川が浸食に
よって造りだした美しい峡谷です。
「二級滝」の何段にも及ぶ大小の滝と,S字形に曲がって流れる
“曲流”とが約100mの落差を生み出し,その複雑な天然の造形美には思わず息をのみます。
そして,もう一つの見所は「甌穴(おうけつ)」です。
これは,川底の花こう岩の小さなくぼみに入った砂や小石が,川の水の流れる勢いを借りてくぼみの中で回転し,長い年月を掛けて岩を削ったためにできた穴です。
「甌穴橋」の上流付近は,節理(岩の割れ目)に沿ってつくられた渦動穴,滝壷穴,円削穴などの約80の「甌穴」があり,その出来方や成長過程が観察できる場所として,学術的価値も高いといわれています。
二級峡、二級滝
ダムからの取水がなければ沢水がもっと流れて、あんなに汚い沢水にはならないとと思うので、次回、訪れる機会があるのなら、梅雨明け時期にしたいと思う。
二級滝 (落差18m+21m)
にきゅうたき
'19年の広島遠征
川岸の道には駐車スペースが無く、空き地を見付けて適当に車を停める。
先週 ”呉・白糸の滝”を訪れた時 ”白糸の滝”の説明文の一部に
「ここより2km上流に 二級滝”ある」と書かれており、二級とは
2流との意味なのか、二級が固有名詞であるのかが凄く気になり、もっと調べてみたいと思ったが、上流にダムが出来てからは滝水が極端に減って、現在は滝としての価値を無くしているらしい。
二級峡
二級ダム遊歩道
沢方向に下って行く道があったので進んで見る。
”二級峡”の位置はカーナビに出て来るので判るのだが、道標、案内板がまったくなく、どこからどう行ったら良いのかがまったく判らない。
適当に車を停めて、適当に沢方向に下って行くことにした。
下り終えると農道に出た。
周辺は畑が広がりまともな道が無い。
お寺の参道の様な長い石階段を下る。
水力発電所のある広場に出た。 前方に導水管が見えたので、あの導水管で二級ダムから
水を引き込んでいる様だ。 なので ”二級滝”には水が流れていないのだろう。
ここまで来ても道標、案内板は何もなく、適当に歩いて行く。
踏み跡の様にも見えたが、急下り過ぎる。 ナビテープがまったく
見られないので、ここで合っているかが心配になって来る。
林道跡の様な道を進んで行くと直ぐに行止まりとなる。
沢は目の前に見えていたので、藪扱きで入ってみる。
直ぐに枝沢を渡渉して黒瀬川の河原に下りる。
黒瀬川に入り、前方に見えている ”二級峡”に向けて大岩がゴロゴロしている河原を歩いて行く。
最初は左岸を歩けたが、崖に阻まれ右岸に渡渉する。
渡渉と言っても岩続きになっているので靴を濡らすことはない。
岩のペイントマーク、道標類もまったく無い中を進んで行くが、
前方に ”二級滝”があることは確信している。
軽くカーブしている所を曲がると、展望が一機に開けた。 絶景ではないか。 しかも陽が当たってくれている。
この絶景に ”二級ダム”が入っていないのもラッキーな感じであった。
岩峰の右上に展望台の様なものが見えたので、是非、行ってみたいと思った。
どこかに遊歩道があるのか? この後は遊歩道探しに徹することにした。
駐車地から36分にて ”二級滝”の滝壺に着く。 雨降りの翌日に来てみたが、滝水はチョロチョロとしか流れていない。
大きな滝壺を抱えているが溜まり水なので水は綺麗くはなかった。 ダムが完成する前の景観はさぞ素晴らしかったと思える。
落差39mの2段瀑である ”二級滝”は岩壁の素晴らしさから
滝水が無くても見られる滝だった。
最後に左岸に渡渉して薮を抜けて発電所に戻る。
沢水が少ないので歩きに対しては助かるが、
岩が大き過ぎるのが障害になる。
ダムの堰堤も歩くことが出来、展望を楽しむことが出来た。
R375の二級峡トンネルと北側に抜けると二級ダムに行く道があり、
観光者用の駐車場もあった。
ダムの堰堤からは ”二流滝”の滝口は見えていない。
この時点では垂れ下がった2本のワイヤーが何のものか
判らなかった。
ダムの堰堤から見た下流側。
堰堤の左に遊歩道に下る階段道があった。
これで展望台に行けるのかも知れない。
遊歩道沿いには各種の案内板が立っていた。 クリックで拡大します。
同じ様なことが書かれている、もうひとつの案内板はこれ。
遊歩道にはトイレもあった。
整備された遊歩道を下って行く。
甌穴橋に行く遊歩道が通行禁止となっていた。
甌穴橋の崩落のためらしい。
吊橋のメインワイヤのみ残っていたが、吊橋本体は跡形もない。
訪れるのが1年遅かったか・・・
'18年西日本豪雨までは右岸に渡る立派な遊歩道の吊橋があり、
右岸の甌穴を見に行けたらしいが・・・
吊橋の崩落した所から ”二級峡”を見るが、沢水は汚かった。
先程、滝壺側から展望台としていた見ていた場所を、吊橋側から見る。
滝壺の水の汚さが残念だ。
”二級峡”と水の汚い滝壺を見る。 この後、真下の岩峰に行ける道を見付けた。
岩峰に立てたが、本来あったと思われる安全チェーンが朽ちており、
写真を撮るだけでも怖かった。
遊歩道を少し下ると、不自然な脇道があった。
薮を掻き分けると吊橋の下の岩峰に出ることが出来た。
甌穴が沢山あるらしいが、甌穴には出合わなかった。
どうも甌穴は吊橋を渡った右岸側にある様だ。
遊歩道は更に続いていたが、途中で大きく崩落していた。
補助ロープもくさりも無く、ここを通過する勇気は出て来なかった。 諦めて引き返す。
引返し途中で ”二級ダム”を見る。 これが建つ前の ”二流峡”、”二流滝”は
どんなに素晴らしかったのだろう。 多分超一流だったのだろう。
滝壺側から見えていた展望台?に行く遊歩道を探す。